立てばサキュバス座ればリリス歩く姿はバハムート

漫画みたいにキラキラした毎日も、火サスみたいにドロドロした日々も、縁がなさすぎる三十路予備軍OLの生活。

少しだけ楽しくなること

クリスマスイブという言葉を今日だけで何回見聞きしたか、覚えてない。

 

 

20年前は確実にウキウキだった記憶。

今は見る影もなく。

だからといって幸せな人々を恨んだり羨んだりする気持ちもない。

 

 

だから、少しだけ楽しくなる事を挙げ列ねてみる。

 

 

まずは、お休みの日の朝、二度寝からの目覚め。

一度目の起床は下準備。

暖房をつけ、カーテンを開ける。

そして、今日は休みだよ。

って頭で思って微睡む。

次に目を開けるときは、部屋が温まり、

日差しが窓から見える。

少しだけ、楽しい。

 

日々起こるちょっとした空目。

会社のパソコンで、関連属性って項目がある。

関)属性って略語になってるのを

闇属性と空目して、ふふってなる。

あと、水産加工品って言葉が絶妙に改行され、

水産加

工品

ってなってて、

エロロって何?!

って空目。まるで小学生みたい。

 

あとは、たられば妄想。

過去の時間に遡り、

もし、私がこんなんだったらー、の妄想。

例えば、もし私が、常に人と繋がってたい部族の人間だったら。。

数分おきに数文字レベルのラインやら、インスタグラムのやりとりをする。

週末やら年末の予定を立てて、ウキウキしてる私。

社交辞令でない人との付き合いを自然にこなす私。

もはや違う人間だけど、妄想だからどうにでも。

生身の私からは決して聞こえてこない言葉を言わせたり、

同じ空間に揃うはずのない人を揃えてみたり。

脳内リカちゃん人形遊びとでもいうべきか。少しだけ楽しい。

 

 

そして、今私の置かれた状況。

クリスマスイブ、明日は仕事。

美味しディナーもケーキもなかった。

なんとなく食べたくなったサキイカのせいで、

聖なる夜に私の部屋はスルメのスメルが立ち込めている。

悲しさも虚しさも飛び越えて、

少しだけ楽しい。